矯正治療とは

「きれいな歯並びになる」「調和のとれた顔立ちになる」だけでなく
悪いかみ合わせの改善をする歯科治療の一分野です。
当院は矯正歯科治療を専門に行う歯科医院です。

かみ合わせが悪いと・・・

食べ物がよく咬めない

むし歯になりやすい

歯周病の進行を早める

正しい発音がしにくい

よく咬むことは、消化を助け、栄養の吸収を良くします。また、咬むときにかかる力の情報は歯の周りの神経から脳に伝わり、脳の血のめぐりが良くなります。
よく咬める正しいかみ合わせを持つことは、歯の病気を防ぎ、将来の健康のためにとても大切なことです。
悪い連鎖反応をおこさないためにも、歯並びに不安を感じたら矯正歯科治療を専門に行う歯科医師にご相談ください。

口元の印象

きれいな歯並び

  • 若く見える
  • 笑顔がステキ
  • 清潔感

歯並びが悪い

  • 治せばいいのになんで治さないんだろう
  • むし歯になっちゃうよ

といったその人の見た目の印象に影響をあたえます。魅力的な笑顔は人に好印象を与えますが、自分の歯に自信がないと思いっきり笑うことができません。
悪い歯並びが劣等感になり、心理的にストレスを与えることもあります。

歯を美しく健康に保つことは、しっかりものが食べられるという点で大切であると同時に歯並びによって第一印象が左右されるという点においても大切なことなのです。

きれいな歯並びがあなたの自信となり、日々の生活の中で笑顔が増えるでしょう。
明るい笑顔は自分だけでなく、周りの人をも幸せに、また和やかな気持ちにさせるものだと考えます。

成人矯正Adult correction

全体的な治療、大人の矯正、本格矯正などと言ったりもします。
乳歯から永久歯へ交換し、すべて永久歯に生えそろった方への矯正治療です。
矯正は子供のためのもの・・・この歳で今さら恥ずかしいと思われがちですが、大人になって歯並びを気になさっている方は意外に多いのです。
歯並びが悪い事を恥ずかしい事と思って相談できない方
治療期間や治療費が不安で、なかなか行動に踏み出せない方
ご自身で一人悩まず、些細なことでもご相談ください。

小児矯正Pediatric correction

早期治療、Ⅰ期治療、予防矯正などとも言います。
顎の骨が成長し終わる前の、成長期にある方への矯正治療です。成長に合わせて矯正できるため抜歯の確立が低くなります。また、永久歯への生え変わりを誘導することで歯に与えるダメージを軽減することができ、矯正治療によるデメリットを減らすことができます。
乳歯の時はきれいに並んでいたのに、生え変わったら歯が重なってきてしまった。
しゃべり方が舌足らずで、食べ物をよくこぼしてしまう。
いつも口が開いている。
もうすぐ小学生になるのに、指しゃぶりが治らない。
吹奏楽部に入っているのですが矯正治療はうけられますか。・・・etc
矯正専門の歯医者さんにご相談されることをおすすめします。

矯正治療の
タイミング
timing

仕上げ磨きの時に、なんだか歯並びが気になるなあ・・と感じたり、学校の歯科検診で〝歯並び・かみ合わせ注意〟の紙をもらったり、矯正治療に関心をもたれるきっかけは様々です。
「いつから始めればいいの?」となります。
関心をもたれた時が矯正相談を予約するタイミングです。
正相談は矯正治療を始めることではありません。いつ始めればいいのかご説明をするのが矯正相談の一つです。

矯正装置の種類orthodontic device

矯正装置の種類は非常に多く、下記は一部となります。
ご希望に添うようなご提案をさせていただくためにも、矯正治療に向けた精密な検査と詳しい説明が非常に重要となります。
患者様のお口の状況・年齢・生活に最も合った治療法および装置の種類を話し合って選択となります。

一般的な矯正ブラケット矯正

3次元的に表現されたブラケット装置(矯正装置)とワイヤーを使った矯正治療法です。

特徴

  • 1つ1つの歯の表面に矯正装置を付けるので、個々の歯の細かい調整・コントロールが行えます。
  • 最も良く行われている歯列矯正法であり、研究と実績があります。

注意点

  • 矯正中の歯ブラシを注意深く行わないと虫歯ができてしまう恐れがあります。

一般的な矯正マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置

着脱可能な透明の装置を用いて歯列矯正を行う治療法です。

特徴

  • 透明なので目立たない
    ご職業柄、人前に出る機会の多い方や、金属アレルギーの方に適しています。
  • 治療中の衛生面も安心
    取り外しが出来るので、装置の洗浄やご自身の歯磨きもいつもと同じように行え、お口の中を清潔に保てます。

注意点

  • 1日20時間以上の使用が必要になるため、患者様ご本人の自己管理と協力が必要になります。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正

効率的に歯を動かすことができる歯科矯正用アンカースクリューを用いて行う矯正治療法です。

特徴

  • 患者様の協力が最小限ですみます。
    一生涯体内に埋設する人口関節などに応用されるチタン合金という材質で作られており、生体への害がありません。

注意点

  • 部分的(局所)麻酔が必要な外科処置が必要になります。

側方拡大床床矯正装置

特徴

  • 永久歯交換期にある6歳以降10歳の患者様が適応になる矯正治療法です。
  • 取り外しが出来るので、装置の洗浄やご自身の歯磨きもいつもと同じように行え、お口の中を清潔に保てます。

注意点

  • 装着時間が短い場合、治療期間に影響がでてきます。

矯正歯科治療の
一般的なリスクと副作用
RISKS AND SIDE EFECTS

  • 矯正装置 (特に固定式の装置) を装着すると、口腔内の粘膜などに装置が接触し、口内炎を誘発する可能性があります。
  • 矯正歯科治療開始時は、歯を動かすことによる不快感、痛みなどが出る場合があります。通常数日~1,2週間で慣れることが多いです。 また冷たいものがしみる知覚過敏症状が出ることがあります。
  • 歯の表側に装着する固定式の装置は原則治療が終了するまで装置を外すことはありません。
  • 治療中は装置により歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、歯磨きに注意してください。日々のセルフケアだけでなく、定期的なメンテナンスもおすすめします。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えて くることがあります。
  • 歯の動き方には個人差があります。そのため、予定されていた治療期間が延長する可能性があります。また、装置の使用状況や定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や期間に影響いたします。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや、歯茎がやせて下がることがあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことや、歯の神経が失活する場合があります。
  • 治療計画は治療途中に歯の動き方により変更する場合があります。
  • 歯の形や咬合の改善のために歯を削ったり、修復する場合があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外す時、歯の表面に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 装置が外れた後、指示通りに保定装置を使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 顎の成長発育により、咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生える、または加齢や歯周病等により歯ならびに変化が生じる場合があります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • 矯正歯科治療は一度開始すると元に戻すことは難しくなります。

矯正治療以外の処置

  • 矯正治療中にむし歯が出来てしまった際は、一般歯科医院で治療を行っていただきます。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。矯正治療中に歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする場合があります。歯を動かす治療が終わり装置を外した後、現在の噛み合わせに合った状態のかぶせ物やむし歯の治療などをやり直す可能性があります。
  • 治療途中に「顎関節で音が鳴る、アゴが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 装置が外れた後、かぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)等を治療し直す可能性があります。